不動心 一覧

大きな氣持ちと争いの心

孫悟空は、お釈迦様と智慧比べをしようとして、

筋斗雲に乗って全力で飛んで行きますが、

お釈迦様の手のひらから抜け出すことは出来なかったそうですね。

孫悟空は争っていますが、お釈迦様は争っていません。

大きな氣持ちで孫悟空を包み込んでいます。

私たちもお釈迦様を見習って、

大きな氣持ちで、争いの心をなくしていきたいものです。

「執着」を取り去る

仏教では、苦しみの原因は「執着」にあるといわれます。

物事にとらわれることによって、悩み・不安等の苦が生じるというのです。

武道にも「執着」があります。

相手にとらわれると、全体が感じ取れなくなります。

「氣」が四方八方に通っている状態で「心」を向けると、全体を感じ取れます。

何かにとらわれているときは、視野が狭くなっているものです。

広い視点で柔軟に対応することもやり難くなっているでしょう。

「氣」と「心」の上手な使い方を学べば、

「執着」によって生じる苦しみを、減らせるかもしれません。

大きな氣分で物事をみる

「執着」とは、強く心をひかれそれにとらわれること。

執着が、悩みや不安、イライラ等の心の乱れを惹き起こします。

執着心を改善する方法はないでしょうか。

空・山・海といった大自然に触れることによって、

悩みが小さくなったり、氣が晴れてきた経験はありませんか。

その時は、大自然の雄大さに感化されて、氣分が大きくなっています。

大きな氣分を持って物事をみることが、

執着を減らし心の乱れを減らすことにつながります。

受けなければ平氣

「我慢」は身体に良くないと言われます。

我慢は、苦しみや怒りなどを感じながらも、その氣持ちを抑えること。

影響を受けてから、且つ、それに耐え忍ぶ感じでしょうか・・・

根のしっかりした木は倒れないように、

海面が荒れていても海底は静まりかえっているように、

「心」に“深み”があれば、そもそも影響を受けずに放っておけるので、

我慢する必要はありません。

少々のことには影響を受けない「心」の“深み”を持ちたいものです。

落ち着きをセルフチェック

自分は落ち着いているのか?

落ち着きがあれば、「氣」が四方八方に行き渡っており、

周りがよく感じ取れます。

よく氣が付き、適切な行動ができます。

感じ取れる範囲が広いかどうかで、

自分が落ち着いているかどうかが判断できます。