泰然不動・落着き

ブログの中で、「泰然不動」「落ち着き」に関するものです。

抜けのよい心身

建物は

避雷針があると雷の電氣を地面に流し

建物が守られる

我々も

身にかかる様々なストレス要因を

どこかへ流せる状態であれば

心身がダメージを受けなくなる

とらわれない心

身体に不調が有れば

心はそれにとらわれ自由を失い易い

悩みや心配事が有れば

心はその事にとらわれ自由を失い易い

何が有ってもそれに囚われることなく

心の自由さを保てる人は

相当な人だ

身の回りを変えて心を変える

心の状態は、身体や身の回りに現れます

心が落ち着かない時は、身体も落ち着かず、身の回りも落ち着きません

服装や履物の乱れ、物を粗末に扱う、物を散らかす、食事の時の音、字の乱雑さetc.…

逆に、心が穏やかに静まっている時は、身体も静まり、身の回りも静まってきます

落ち着きを身に着けたければ、身の回りから変えていくのも一つの方法です

きちんとした服装をする

はき物をそろえる

物を大切にする

整理整頓をするetc.…

昔からよく言われてきたことばかりです

落ち着きを身に付ける為に、形として見えるものから躾けていったのでしょう

腹からの声で伝える

癇癪を起した人の高い声を、「癇声(かんごえ)」と言うそうです

癇声は、その人の頭の方から発せられる感じ

一方、落ち着いた人の声は、腹から発せられます

癇声は、耳障りで素直には聞きたくないもの

依頼、指示、命令、忠告、指導等を人に伝えるときは

落ち着いて、腹からの声で伝える方が良いでしょう

避雷針のある腹

他人の言動に寛容な度量の大きい人を

腹が大きいといいますが

いくら大きくても、有限の大きさでは

いつか満杯になってしまします

避雷針は、雷の電流を地中に放電し建物を守ります

腹(下腹)にも、避雷針のように

不要なものがどこかへ流れて消える回路があると考えてみましょう

ため込まずに済み、容量は無限大となり

益々腹の大きい人になれます

「腹」と「落ち着き」

昔の人は、腹に心があると考えていたようで

「腹」を使った心に関する慣用句が多くあります

腹が立つ、腹の虫がおさまらない、腹に据えかねるは、

腹の中に何かしらの感覚がある状態

腹が癒える、腹の虫がおさまる、腹が据わるは

腹の中に特別な感覚はありません

腹中に何も感じないのが、落ち着いている状態と言えそうです

心身統一合氣道では、下腹の感覚のない所を「臍下の一点」と称し

そこに心が静まっている状態を「落ち着き」と説明しています

大きな氣分でいる

「執着」とは、強く心をひかれそれにとらわれること

執着が、悩みや不安、イライラ等の心の乱れを惹き起こします

執着心を改善する方法はないでしょうか?

空・山・海といった大自然に触れることによって

悩みが小さくなったり、氣分が晴れてきた経験はありませんか?

その時は、大自然の雄大さに感化されて、氣分が大きくなっています

大きな氣分を持っていることが、

執着を減らし心の乱れを減らすことにつながります

心の“深み”

「我慢」は身体に良くないと言われます

我慢は、苦しみや怒りなどを感じながらも、その氣持ちを抑えること

影響を受けてから、且つ、それに耐え忍ぶ感じでしょうか・・・

根のしっかりした木は倒れないように

海面が荒れていても海底は静まりかえっているように

「心」に“深み”があれば、そもそも影響を受けずに放っておけるので

我慢する必要はありません

少々のことには影響を受けない、心の“深み”を持ちたいものです

落ち着きをセルフチェック

自分は落ち着いているのか?

落ち着きがあれば、「氣」が四方八方に行き渡っており、

周りがよく感じ取れます

よく氣が付き、適切な行動ができます

感じ取れる範囲が広いかどうかで

自分が落ち着いているかどうかが判断できます