「腹」と「落ち着き」

昔の人は、腹に心があると考えていたようで、

「腹」を使った心に関する慣用句が多くあります。

腹が立ったり、腹の虫がおさまらなかったり、腹に据えかねたりは、

腹の中に何かしらの感覚がある状態。

腹が癒えたり、腹の虫がおさまったり、腹が据わっていたりは、

腹の中に特別な感覚はありません。

腹中に何も感じないのが、落ち着いている状態と言えそうです。

心身統一合氣道では、下腹の感覚のない所を「臍下の一点」と称し、

そこに心が静まっている状態を、「落ち着き」と説明しています。

2020年05月10日|ブログのカテゴリー:落着き・不動心